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日本分子生物学会2006フォーラム | 学会発表報告

12月6日(水)~8日(金)、名古屋国際会議場にて『日本分子生物学会2006フォーラム』が開催されました。今回の大会では、基礎生物学としての分子生物学の成果・展望のみでなく、成果の社会への還元についても議論できるような場とするということで、発表および参加は日本分子生物学会会員に限定しない形で開催されました。学会の中には、男女共同参画企画のフォーラムやポスター発表などがあり、特徴的でした。そこで、私たちも、広く多くの方の意見をいただくという趣旨で、本学会に追加演題としてエントリーしました。

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日本分子生物学会2006フォーラム

本学会において、アークレイは京都大学・農学部・食品生物学科、(独)農業・食品産業技術総合研究機構・果樹研究所との共同研究成果の発表を行いました。
演題は『PPARsを介した柑橘由来オーラプテンによる糖・脂質代謝亢進作用の解析』で、発表は京都大学の黒柳佳世先生によりポスターにて行われました。
今回の発表では、食品由来の天然物の中でも、特に柑橘類に焦点をあて、PPARαとPPARγを同時に活性化させるデュアルアゴニストのスクリーニングを行った結果、特に、オーラプテンという成分が有効であることが示されました。
オーラプテンは、柑橘類に含まれるクマリン類の一種で、ナツミカン、ハッサク、グレープフルーツの果皮に多く含まれている成分です。

具体的には、ヒト由来肝細胞HepG2および培養前駆脂肪細胞3T3-L1を用いる試験系において、オーラプテンがPPARαとPPARγを同時に活性化させるデュアルアゴニストとして、生体内での肝臓の脂質代謝亢進と脂肪細胞の機能改善をもたらす可能性が示唆されました。

日本分子生物学会2006フォーラム

発表内容は先日の肥満学会とほぼ同様でしたが、会場には、多くの方が来場され、研究分野の異なる方からの多くの質問があり、1時間以上、活発な議論がなされました。異なる研究分野の方からの質問は新鮮さとともに新たな気づきを与えてくれるものであると感じました。本演題は本学会の中では身近な食品を題材に扱ったものであり、皆様方には親近感を感じられたのかもしれません。アークレイでは今後とも、柑橘の機能性に関して、基礎的なレベルから、研究を進めてまいります。

PPARs :
ペルオキシゾーム増殖剤応答性受容体と呼ばれ、核内受容体スーパーファミリーに属するリガンド依存的転写因子です。哺乳動物においては3つのサブタイプが見出され、肝臓、心臓、骨格筋、褐色脂肪細胞、腎臓などに発現し、主に脂質代謝に関連するα型、脂肪細胞に特異的に発現し、脂肪細胞の分化と密接に関連しているγ型、広範な組織に発現し、αと同様、脂肪酸の分解代謝に関与しているδ型が存在します。

ご多忙中にも関わらず、ご参加いただいた皆様におかれましては、誠にありがとうございました。

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