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抗酸化物質と抗糖化物質

講習会内容

4月22日(日)、千里ライフサイエンスセンターライフホール(大阪市)にて『日本抗加齢医学会専門医・指導士認定委員会主催2007年度講習会』が開催され、その中で、米井嘉一先生(同志社大学アンチエイジングリサーチセンター教授)より、抗酸化物質抗糖化物質という演題で講演がありました。当日会場は参加者約400名の方で満席でした。

日本抗加齢医学会は、2001年に研究会として発足し、2003年に学会として改組後、今ではおよそ3000名の会員を擁する団体です。2005年よりアンチエイジング医学の専門医(医師、歯科医師)・指導士(コメディカル)を認定するための第1回認定試験が実施されています。また、 抗加齢(アンチエイジング)医学は、1990年ごろにアメリカで始まった新しい学問であり、その目標は、元気に長寿を全うすることで、21世紀型医療の大きな柱になると期待されている分野です。

セミナーは7つの演題からなり、抗酸化物質抗糖化物質は6番目の題目でした。内容は、『抗酸化物質』についてはフリーラジカルと老化の関係から始まり、フリーラジカルから防御するためにはどのような対策を行う必要があるのかと共に、各種機能性成分の臨床評価結果が紹介されました。そして、抗酸化物質は酸化ストレスマーカーが高かったり、危険因子が大きい時に、特定の物質を過剰に摂取するのではなく、不足分をバランスよく組み合わせて摂取することが重要であると締め括られていました。

講習会での米井先生のご講演の様子

続いて抗糖化物質については、あまり聞き慣れない言葉ということもあり、高血糖が老化を促進するということから始まり、「糖化反応(メイラード反応)とは?」という基本的な内容から、その経路および糖化反応が生体内で起こる場合、その糖化生成物の蓄積量は糖尿病など加齢に伴い進行する病態が存在するほど、増加しているということがわかっていることなどが説明されていました。そして、この糖化反応を抑制するものとして、種々の物質が見出されており、日本では未承認の糖尿病合併症治療薬であるアミノグアニジン、α-リポ酸などが紹介されました。さらに、4種類のハーブ(カモミール、セイヨウサンザシ、ドクダミ、ブドウ葉)の混合抽出物の有用性についても紹介があり、糖尿病患者を対象としたヒト試験の結果についても一部紹介されました。

今回、このような講習会の場で、抗糖化物質についての具体的な講演は始めてのことであり、『糖化』という現象を老化の危険因子の一つとして捉えていくことへの布石になると感じました。