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機能性食品素材

コラーゲンの機能性とアンチエイジング

食べるコラーゲンの機能性

近年、食べるコラーゲンの人気が高まり、2008年度の市場供給量は、4,000トンを越えたといわれています(健康産業新聞、2009年4月3日付)。フカヒレなどのコラーゲン高含有食品や、健康食品としてのいわゆるコラーゲンの摂取によって、多くの方が肌のハリや弾力改善を体感されています。

しかし、経口摂取したコラーゲンと肌改善作用のメカニズムについては最近まで明らかになっていませんでした。ヒトが経口摂取したコラーゲンペプチドは、摂取1~2時間後に Pro-Hyp へと消化されて血中に移行します(図1:Iwaiら, 2005)。

ヒト血清中HypとHypペプチドの変動

○:21歳女性、●:23歳女性、■:23歳女性、▲:39歳男性、◆:25歳男性

図1. ブタ由来1型コラーゲンペプチドを9.4g摂取後のヒト血清中HypとHypペプチドの変動
Iwai K.ら, J.Agric.Food Chem., 2005より

さらに、Pro-Hypが線維芽細胞の増殖を促進することが、マウスの培養細胞を使った実験によって明らかになっています(図2:Shigemuraら, 2009)。

Pro-Hypの濃度とマウス線維芽細胞の増殖能

n=8、 144時間後、P<0.05

図2. 培養液中に添加したPro-Hypの濃度とマウス線維芽細胞の増殖能
Shigemura Y. ら, J.Agric.Food Chem., 2009より

従来、摂取したコラーゲンは分解され、再構築される時の材料アミノ酸として使われるのではないかと言われ、経口摂取による有用性が疑われたこともありました。しかし、経口摂取したコラーゲン由来ペプチドの生体内吸収とその機能性が確認されたことから、今後ますます有用性が認知されることになると思われます。

からだのコラーゲンを老化から守る

生体中のコラーゲンにはさまざまな機能がありますが、加齢と共に量が減少します。このため老化や疾患を予防するには補給あるいは合成能を活性化する必要があります。

今のところ外科的な処置以外の方法でコラーゲンを直接補給する方法はありません。このためコラーゲンペプチドの摂取による線維芽細胞の活性化が、組織内のコラーゲンを増やす選択肢の一つになります。

一方、コラーゲンは非常に代謝の遅いタンパク質であるため、機能を長期間維持していくために変性防止対策が必要です。糖化反応の進展はAGEsの生成や架橋形成を伴うためコラーゲンの物理的、化学的、生理的機能を不可逆的に変化させて機能を低下させます。またAGEs化したコラーゲンは分解されにくくなっていることもあり、組織内に蓄積するため、代謝サイクルを遅らせます。

さらに糖化反応が起こりやすい生体内環境では、代謝分解に関わる生体内酵素自身も糖化して酵素活性を低下させます(図3)。同様に紫外線や活性酸素種による分解や酸化もコラーゲンを変性させます。

加齢に伴うタンパク質代謝回転の変化

図3. 加齢に伴うタンパク質代謝回転の変化
後藤佐多良, 生体分子に起こる加齢変化, 東邦大学バーチャルラボラトリーを改変

生体のコラーゲンを老化から守るには、合成能の活性化とともに糖化と酸化を抑え、代謝サイクルを適性に保つことが重要と考えられます。このため、最近さまざまなコラーゲン製品が市場で販売されるようになりました。例えば、食品としてコラーゲンを経口摂取する商品には、抗酸化や美肌素材に抗糖化素材を組み合わせている例も見られるようになっています。

抗糖化食品素材「AGハーブMIX」を使用した商品化事例

参考文献