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温州みかんエキス「クリプトベータ」の機能性成分・有効性情報

温州みかん 1)

「温州みかん(うんしゅうみかん)」は私たち日本人にとても馴染み深いカンキツで、学名はCitrus unshiu Marc.と称します。 中国南東部にある浙江省には「温州」というところがあり、原産地は中国と誤解されています。温州はカンキツ類の有名な産地として知られていたので、その名前にあやかって「温州みかん」とつけられたのではないかと推測されています。ですが、温州みかんは、400年ほど前に鹿児島県長島で生まれた純粋の日本原産種です。
温州みかんの果実 温州みかんの樹

「クリプトベータ」中の機能性成分β-クリプトキサンチン 2, 3)

β-クリプトキサンチンはヒトの血液中に存在する6種類のカロテノイドの一つです。β-クリプトキサンチンは果実に多く含まれており、特にカンキツ類の中ではマンダリン系統に一般的に多く、主要なカンキツの中では温州みかんに最も多く含まれます。また、果実の外果皮(フラベド)、果肉の砂のう部分に多く分布しています。 β-クリプトキサンチンは2つのβ-リング(β-ヨノン環)の一方に水酸基を持つため、化学的な性質はβ-カロテンやリコペンのような炭化水素系カロテノイドと、ルテインやゼアキサンチンのような両方のβ-リングに水酸基をもつ極性の高いカロテノイドとの中間的な性質を示します。
β-クリプトキサンチンの構造式

β-クリプトキサンチンの作用 2)

β-クリプトキサンチンはこれまで、プロビタミンA活性として作用が認められていましたが、血清中のβ-クリプトキサンチンレベルをバイオマーカーに用いた近年の栄養疫学研究により、糖尿病、肝疾患、動脈硬化や骨粗鬆症などの生活習慣病との関連性についても調査・報告されています 4)。また、大腸がん、皮膚がん、肺がんに対する発がん抑制効果 5)なども報告されています。その他にも骨粗鬆症予防作用 6)、肝機能障害予防作用 7)、糖尿病予防作用 8)、動脈硬化予防作用 9)、脂質代謝改善作用 10)についても報告されています。

参考文献

  1. 独立行政法人農業技術研究機構 果樹研究所 果物&健康NEWS Vol.33
  2. 矢野昌充ら、果樹研究所研究報告、第4号、13-28(2005)
  3. 野菜等健康食生活協議会ホームページ
  4. Sugiura M et al. J Health Sci 48:350-353(2002)
  5. Nishino et al. Recent results Cancer Res 174:67-71(2007)
  6. Sugiura et al. Submitted for publication
  7. Sugiura et al. J Epidemiol 15:180-186(2005)
  8. Sugiura et al. J Epidemiol 16:71-78(2006)
  9. Kamata et al. Biol Pharm Bull 15:267-270(2005)
  10. Sugiura et al. J Nutr Sci Vitaminol 50:410-415(2004)